About Tattoo-タトゥーについて
TATTOO(タトゥー)とは
語源の由来
タトゥーとは外来語になり英語のtattooからきている。tatooやタトーなどと間違えて表記されることも多い。タトゥー/刺青の事をオセアニア諸島のタヒチでTALOTALO(タロタロ)ハワイのKALOKALO(カロカロ)といいますが、総じて祈祷する人という意味を持っています。もともとはタヒチ語の「タタウ(tatau)」(叩くという意味)が起源とされておりノミでトントンと肌に刺す伝統的な刺青を入れる様から「tattaow」や「tattow」と表記し英語圏で「tattoo」と表すようになる。フランス語ではTATOUAGE(タトゥーエイジ)ですが、元々語源はタヒチ語のTATU(タツ)から変化した言葉や、叩くを意味する「タタウ」がなまったものと言われています。
最古のタトゥーを確認された例としてはアイスマンと呼ばれるアルプス氷河から発見された5300年前の古代人の皮膚からタトゥー、刺青のような文様が見つかっている。
刺青について
刺青はタトゥーの事をさすが、和彫りを「刺青」、洋彫りを「タトゥー」と誤認識している人もいる。タトゥーと刺青は基本的には同じものであり呼称が違うだけ。刺青、タトゥーそれぞれを表現する際に固有のテクニックがあるわけではなく針に顔料(インク)を付け肌に刺し定着させていく事は変わらない。ただし和彫りに関しては一般的なタトゥーと違い、固有のテクニックや彫り方、技法は存在する。「刺青(いれずみ)」は「入れ墨(いれずみ)」の別称であり小説家の谷崎潤一郎が1910年に発表した「刺青(しせい)」の後、「いれずみ」を「刺青」と表記することが多くなった。
タトゥー、刺青、和彫り、洋彫りの解説
タトゥーとは刺青、入れ墨の英語表記のもの。スペルは「tattoo」。刺青という単語自体は「刺青(しせい)」という小説が1910年に発表された後「入れ墨」の変わりに広く使われるようになる。ちなみに入れ墨は刑罰の証として彫られていた物をさしていた。
刺青は入れ墨からの流れ、渡世人が好んで彫っていた(タトゥーが伝わる前)イメージが強い。タトゥーは外来文化として伝り、ファッションとしての自己表現のイメージが強いので若者に受け入れられやすかったのではないかと考えられる。
和彫りとは日本の伝統的な図柄をモチーフにした彫り物の事。洋彫りは海外発祥のデザインモチーフ(考え方によっては和彫り以外)をさすことが多い。タトゥーと和彫りは本質的には同じであるがデザイン、デザイン構成方法や実際に彫る際のテクニックが違うものと認識している。よく「タトゥーはマシンで彫って和彫りは手彫りで彫る」と解釈している人もいるがそうとは言い切れない。和彫りでも筋彫りはマシンで彫り、色だけ手彫りで彫る、もしくは両方マシンで彫る所も多い。
ただし手彫りの際のみに使う特殊な技法も存在する。
各国のタトゥー/刺青の表記
日本
タトゥー、tattoo、刺青、入墨、文身など
英語
tattoo、irezumi
中国
刺青、纹身
韓国
문신、타투、문신을
イタリア
tatuaggio
フランス
tatouage
タトゥー/刺青のデザインの種類
◆和彫り
和彫りは日本の伝統的図柄を題材とするデザイン。他のデザインと違い 組み合わせ、配置、相性のルールがある。
◆洋彫り
洋彫りは和彫り以外のものを総称してこう呼ぶことが多い。
◆TRIBAL(トライバル)
もともとは部族、民族の伝統的な図柄を指していた。現在トライバルは幅広い状態でとらえられている。基本的にはあるデザインを抽象的に、幾何学的にデザインしたものとデザインベースが何もなく無機質なものとわかれる。ほぼ黒の塗り潰しでデザインをパーツ分けして表現することが多い。
-ポリネシアン、サモア
ポリネシアの中で唯一トライバルタトゥーの伝統を絶やすことなく守り抜いてきたのがサモアです。男性用のタトゥーのデザインは"ペア"と呼ばれ、線紋様が帯状に折り重なるようなパターンが独特の雰囲気を出しています。女性の場合は、手と脚に花のような幾何学デザインを彫るのが伝統です。
-ハイダ
動物や太陽などのモチーフを一定の法則で描かれている。他のトライバルとは違い赤色などを使用が挙げられます。ハイダタトゥーで有名なのはワタリガラス、太陽などのモチーフです。
-民族調トライバル
トライバルの中でも民族、部族で用いられる伝統的な図柄、それに模したデザインを総称してこう呼ぶ。自然を表す模様、伝統的な模様を配列させて表現していくデザイン。柄が細かくなることが多いのでラインのみで構成される事もある。部族のトライバルの代表としてはハイダ、サモア(ポリネシアン)など。
◆Black&Glay(ブラックアンドグレイ)
ブラックとシェイディング(モノトーン)によって作るグレーをブラック&グレーと呼ばれる。黒、グレイをベースとしシェーディングの技術で濃淡を出し表現するスタイル。また、アメリカの刑務所内において少ない道具と黒一色のインクで彫り上げるプリズンスタイルもこのカテゴリーに含まれます。
◆Portrait(ポートレート)
人物、動物などモチーフにする写真を陰影をつけリアルに彫るスタイル。著名人、家族、動物などがモチーフに選ばれることが多い
◆Fine Line(ファインライン)
筋彫りをあまり使わず写実的に彫るデザイン。はっきりアウトラインを引かないのでやわらかい感じの仕上がりになる。
◆Old School(オールドスクール)
トラディショナルともオールドスクールとも呼ばれ、水兵のタトゥーにルーツを持つデザイン。1940年〜1960年にかけてスタイルが確立された。カラフルな配色が特徴的でイーグル,パンサーと言ったアニマルモチーフから、星や錨などの航海にまつわるモチーフが有名。航海、キリスト教、軍隊、ロック関連のモチーフが多い。ショップの壁に掛けられたフラッシュと呼ばれるシートに描かれる様な太いアウトラインと定番カラーのみ使用するシンプルな2次元のデザインが特徴。昨今では、最新の技術を取り入れたネオトラディッショナルというスタイルもある。
◆New School(ニュースクール)
近現代に出てきた、比較的新しいスタイルのタトゥーをニュースクールと呼び、オールドスクール以外のものをまとめてこう呼ぶ。従来余りデザインされなかった様なモチーフを使ったり、派手な色使いでコミカルなデザイン等が特徴的な、一人一人に合わてカスタムでデザインするのが主流のスタイル。
◆Bio-Mechanical(バイオメカ)
H.R.ギーガーの影響を受けたスタイル。機械生命体を表現するスタイル。
◆チカーノ
そもそもチカーノと言う言葉はアメリカに移住をして来たメキシカンに対する言葉,として広まっていきました。メキシカン達のギャングが持ってるスタイル、タトゥーが世の中に広がり今に至ります。
◆ドットワークタトゥー
この技法はドットの使用を基づいて、点、線、塗りつぶしなどで構成されるもの。
◆3Dタトゥー
浮き出てるような絵、シェーディングやハイライトを使って表す。
◆ウォーターカラータトゥー
水彩画のように表現されたタトゥー